奈々美は啓二の腕の中で抱き締められている。
奈々美は裸で、高手小手で縛られたままだ。身動きできない状態で後ろから啓二に抱き締められ、乳房や股間を愛撫されるがままになっている。
乳首を強く抓り上げられて、菜々美は声を上げて仰け反った。
「いや。お願い、もう許して」
うわ言のように菜々美は哀願を繰り返す。だが、啓二はまるで意に介さない。
「許さないよ」
「ああっ!」
耳元で拒絶の言葉を囁かれ、菜々美は身震いする。啓二から逃げようとするように身を捻っていくのだが、それが本気の拒絶ではないことは明らかだった。
不自然な姿勢で身を捻ったことで、左の首筋が曝け出される。啓二はそこにキスをした。
「い、いやあっ!」
奈々美ちゃんが悲鳴を上げる。啓二は丁寧に首筋を舐めていく。奈々美ちゃんは擽ったそうに肩をすくめた。
もし知らない人が見たら、彼女がAV女優だなんて想像もできないだろう。それほど奈々美ちゃんの反応は初心で、いたいけだった。
啓二が突然、菜々美の体を乱暴に抱き寄せる。両腕の使えない奈々美ちゃんは、啓二のされるがままに抱き寄せられる。裸の胸に頭を押し付けられて、奈々美ちゃんは赤面する。
啓二は奈々美ちゃんの顎を持ち上げて、キスをしようとする。
「い、いや」
たかがキス一つにさえ、奈々美ちゃんは恥じらいを見せる。だが、啓二の強引さに負けて、唇を塞がれる。
そして啓二は、唇を塞いだままで奈々美ちゃんのお乳を揉んだ。
「う、ううんっ」
啓二に塞がれたままの口の奥の方で、奈々美ちゃんはくぐもった呻き声を上げた。頭を振って唇から逃げようとするのだが、啓二がそれを許さない。
やがて、奈々美ちゃんの体から力が抜けていく。ぐったりとして、啓二に身を任せ切ってしまう。
耕平はその様子を、部屋の隅から眺めていた。隣りに恭子も座っている。縛られているはずの恭子の縄は、いつの間にか解かれていた。
「ねえ、どうして耕平は手を出さないの? これじゃ、耕平が調教したことにならないじゃない」
「奈々美ちゃんはまだ、そこまで開発されていないからさ」
「そうなの?」
耕平は、頷きながらビールのグラスを傾ける。つられたように、恭子もビールを口にする。
奈々美ちゃんの耳に聞こえないように、耕平は小声で説明を始めた。
「あの子はただ、性のタブーが強過ぎるんだよ。だから、自由恋愛で男に身を任すことができない」
「それは何となく、感じていたけど」
「今の彼女は、まだ被虐感を楽しむところまで行ってないんだ。ただ、縛られて両手を封じられたからもう抵抗できないという、諦めの感覚があるだけなんだ」
「それも立派な被虐感だと思うけど」
「相手は啓二じゃなきゃいけないんだよ。今の奈々美ちゃんにとって、縛られることは、啓二に黙って身を任せることなんだ」
「なるほど。縛られて、もし啓二以外の男に悪戯されたら……」
「もう絶対に緊縛を受け入れることはできなくなるだろうね」
「難しいわね」
「まあ、急がないから。啓二も気長に付き合ってくれるみたいだし、ゆっくり時間を掛けて教え込んでいくさ。緊縛の味わいをね」
「それにしても、啓二もよくやるわよね」
「本当だな」
耕平はまた、一口ビールを飲む。
「人に見られながらペニスを立てるというのは、意外に難しいものなんだ。立派なもんだよ。あいつもしかすると、ADより男優の方が向いているかもしれないな」
いつの間にか、啓二は奈々美ちゃんの中に入っていた。両腕の利かない奈々美ちゃんをワンワンスタイルにさせ、バックから
その瞬間を耕平は見逃さない。あっという間に、奈々美ちゃんは生まれたままの裸にされてしまった。
そして耕平は、奈々美ちゃんの両腕を背中に捩じ上げる。
「あああっ! だ、駄目!」
悲鳴を上げながら、奈々美ちゃんはほとんど無抵抗で耕平の縄を受けている。すっかり、耕平の作戦に乗せられている様子だった。
動けなくなった奈々美ちゃんの胸に、啓二が口付けをする。うっ、とくぐもった声を上げて、奈々美ちゃんが悶える。
(やった!)
啓二に乳首を吸われて力を抜いてしまった奈々美ちゃんを見て、耕平は作戦の成功を確信した。
「あっ! あっ! あっ! あっ! あっ! あっ! あっ! あっ!」
啓二の腰の動きに合わせて、奈々美ちゃんの腰も動く。奈々美ちゃんは、緊縛されたまま絶頂を迎えようとしていた。
|
|
|