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ワンズ・ファクトリー 『女優−拘束マニア』湯川えり

 拘束面接 B




 手首を縛り終えた監督は、縄尻を軽く二、三回引いてみせる。
「どう?」
「あ、すごい、ギュッ、てした」
 答えたえりの声が少しかすれている。手首を拘束されただけで、既に昂奮し始めているようだ。
 監督は、余った縄を前に回して、えりの胸の上に掛ける。
「え? こっちまでいくんですか?」
「うん、これはもう基本だからね。あれ、僕もどうしたのかな、手が震えてるな」
「ふふっ」
「いや、僕もまさか、縛りまでいくとは思わなかったから。大丈夫? 痛い? 大丈夫?」
「はい、大丈夫」
「もうちょっと緩くしておこうか」
「はい」
 監督の言葉に反応しながら、えりの目は自分の体を這っていく縄を見詰めている。監督はさらに縄を回して、胸縄を二重にした。えりの大きなおっぱいが、縄で強調される。えりは、さらに掠れた声で呟く。
「…あ、凄い。…固定されてる」
「そうそうそうそう。拘束ね。ま、縛りと拘束はまた違うけど」
「あ。違うんだ」
「うん。縛りも入れつつね、拘束も、ま、軽く……、よいしょっ!」
「あっ、凄い。動けないですね、これ」
「手が動けなくなったでしょ」
「ああっ」
「どう? 痛い?」
「痛くはないけど、締め付けられてますね、これ」
「うん、動くとね、ますます締まってくるんだよ」
 監督のされるがままになっていたえりも、さすがに最後の言葉には驚きの声を上げた。
「ええっ?」
 監督は構わず縛っていく。手の内に乗ってきたえりの様子に、監督もだんだん大胆になっていく。
 胸の上に続いて、下側にも縄を這わせていく。えりの乳房は、上下から縄に挟まれた形になる。
「おおおっ」
「どう? このキュッ、てのは?」
「あ、キュッ、てなります。あ、すごい」
「締まってくるでしょ?」
「うん」
「このキュッ、てのが好いって人も居るんだよね」
「ははは。キュ好きですか?」
 話ながら監督は、胸の下の縄に閂を通していく。
「まあ、本当に縄の好きな子は、まあ今回は縄がテーマじゃないからあれだけども」
「ううっ!」
 えりが小さく呻く。両腕に通した閂を、監督がギュッ、と引き絞ったのだ。
「ううん、よいしょっ! 拘束が好きな子と言う意味で言うと、まあ、本当に縄の好きな子だとね、手を後ろに回しただけで、ウッ、といっちゃう子も居るしね」
 監督は、自分がウッ、と言う言葉を発するのに合わせて、えりの体に掛かっている縄をグッ、と引いた。えりは本当に、ウッ、と呻いた。
 えりの体を拘束する、後手縛りが完成する。監督はその出来映えをちょっと目で確認した。
「ちょっとそこに座ってごらん」
「あ、はい」
 えりは言われた通りにクッションの利いた肘掛け椅子に座る。監督も、えりの隣りの椅子に座ってもう一度、自分の縛りを確認している。
 椅子に座らせたのは、立ちっ放しだったえりに休憩をさせるためではない。縛りを、さらに次の段階に展開させるためだった。
 そのことにまだ、えりは気が付いていない。

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